鉄道の絵本

鉄道の絵本 子供のための鉄道の「絵本」をご紹介します。もし、ここにない絵本をご存じの方があれば、簡単なストーリーとともにお知らせいただければ幸いです。

白地の本は、新しくご紹介する本です(2001年3月から2008年2月に7年ぶりに更新しました)。

表紙 タイトル &作 者 内 容
出版社&ISBN
せんろはつづくよ 
文:M.W. ブラウン
絵:J.シャロー
訳:与田準一
今までご紹介した絵本と違って、この本は多分1〜2歳の幼児向けの絵本ではなかろうかと思います。
というのも、絵がとてもシンプルですし、書かれている文章が、「ぱふぱふ」「ちゃぐちゃぐ」といった擬音が多く、とてもリズムよく書かれているからです。きっと、となりで聞いている子どもは、軽快なリズムでお話しを楽しむことができるでしょう。
1979年に第1版がでて、2001年に第5刷がでています。それだけ、根強い人気があるんでしょうね。
岩波書店(岩波の子どもの本)
4-00-115139-1 C8798
しんかんせんでおいかけろ!
文・絵:横溝 英一
ブルートレイン「はやぶさ」にちょっとしたことから乗り遅れた6年生のお姉さん。弟は一人ではやぶさに乗っています。お姉さんは、駅員さんの協力で、新幹線で追いかけることになりました...。
ん〜、こんなにうまく行くものなのかな〜という感じもしますが、時刻表で確認してみてください。
小峰書店
4-338-006451-5 C8793
うたえブルートレイン
作:ト田 晋吾
絵:野坂 勇作
機関車の管理は、運転士が行います。客車の管理は、車掌さんたちが行います。このお話は、車掌さんとブルートレインの客車を題材にしたお話しで,、機関車と運転士を題材ににするのが多い中で、ちょっと珍しいように思います。車掌さんに憧れるお子さんにはもってこいです。
ブルートレインのしらかば号は、大人気。客車を増やすことになりました。新入り客車のポンちゃんが、車掌のもりもとさんに助けられ、ブルートレインの客車として一人前になるまでのエピソードです。
日本のブルートレインを題材にしながら、海外の方が描かれた絵のように見えます。
金の星社
4-323-01361-2 C8793
急行「北極号」
文・絵:C・V・オールズバーグ
訳:村上 春
【推薦者:St Aubins】
大人が読んでも鑑賞に堪える,すばらしいパステル画とストーリーで最初に推し ます。 汽車ものとかクリスマスものの枠を完全に越えた傑作絵本です。
【作者コメント】
この絵本は、小さな子供とお父さんが一緒になって読むといいように思います。
クリスマスの晩、男の子がサンタクロースが来るのを待っていると、大きな汽車がやってきました。それに乗って北極点へ行き、サンタクロースに会うというストーリーです。
河出書房新社
4-309-26089-6 C0071
ようかいれっしゃ
文:R下 明生
絵:木曽 秀夫
夏だから...というわけではありませんが、「ようかいれっしゃ」をご紹介します。まず、気味の悪い話しではないことをお伝えしておいたほうがいいでしょうネ。
何故か小さい子が森の中で怪しげな鉄道を発見します。切符を買うと車掌さんが客車に案内してくれて、汽車は発車します。お話しは、汽車での出来事と駄じゃれを交えて進めていきます。
学習研究社
4-05-200945-2 C8393
それいけ!あかいきかんしゃ
文・絵:アンドリュー&ジャネット・マクリーン
訳:千葉茂樹
のんびりした田舎の貨物鉄道のお話しです。ある日、機関士と機関助士は、ゆっくりと走る上り坂で蒸気機関車を走らせたままブラックベリーを摘みにいってしまいます。ところが上り切るまでに蒸気機関車に戻れず、勝手に走っていってしまいます。そこで、機関士達は追いかけます...。
絵がとても暖かい雰囲気で、それでいてカラフルです。
徳間書店
4-19-860804-0 C8797
ちいさいきかんしゃ
文・絵:ロイス・レンスキー
訳:わたなべしげお
この絵本は、文章が多いです。幼い絵ですが、内容は機関士の一日を描写したもので、ストーリーがある訳ではありません。でも、蒸気機関車の構造や機関士がどうやって運転しているかよく分かります。大人でも知らない描写があるでしょう。機関車が本当に好きな子ならきっと面白いだろうと思います。その意味では、下の『地下鉄のできるまで』に近いかもしれません。
福音館
4-8340-0252-7 C8798
いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう
文・絵:バージニア・リー・バートン
訳:むらおか はなこ
【推薦者:ぴーちゃん】
もうずいぶん昔からあった本ですが、絵の質感が機関車っぽくて好きです。
毎日重い客車や貨車を引いて走るのに、嫌気のさしたちゅうちゅうが、ある日逃げ出して一人で走り出してしまう、というような話なのですが、機関士のジム達のちゅうちゅうに対する愛情が感じられて、読むほどに好きになりました。
福音館
4-8340-0004-4 C8798
きかんしゃやえもん
文:阿川 弘之
絵:岡部 冬彦
機関車やえもんは年をとってしまい、役に立たたなくなってしまいました。鉄道の人達は、今まで役に立ってくれたやえもんをどうにかできないものか散々考えましたが、結局壊してしまうことに決めました。ところが、鉄道博物館の人が現れて、助けてくれることになりました。
どなたもご存知の鉄道の絵本の名作です。阿川弘之さんが書かれていることを皆さんご存知でしょうか?
英国に滞在し保存鉄道を知ってからは、やえもんがちょっとかわいそうな気がしてしまいました。というのも動かない形で保存されてしまうからです。
お話にもあるように、いつの時代も子ども達は鉄道が大好きですね!
岩波書店
4-00-115122-7 C8795
どんこう れっしゃが とまります
文:鶴見 正夫
絵:倉石 琢也
鉄道好きのゆうくんの四季を通した物語。駅員さんとのやりとり、友達...ほのぼのとした・あったかいお話です。
私の長男は、この本が大好きでした。ゆうくんと自分がなんとなく同じに感じられたからではないでしょうか。
私のお薦めです。
小峰書店
4-338-00609-9 C8793
はしれちんちんでんしゃ
〜東京都電 荒川線
作:後藤 英雄
早稲田から三ノ輪までの都電 荒川線のお話し。観光案内といった面持ちの本です。
この本を何回か読んであげてから、実際に乗り込んでみると面白いですよ。「この景色、絵本にあったね!」なんて、大喜びでした。
小峰書店
4-338-00603-X C8765
地下鉄のできるまで
作:加古 里子
この本は、地下鉄ができるまでを解説した本です。
大人が読んでも、勉強になっちゃいます。専門用語も飛び出してきます。
東京では、副都心線(和光市〜渋谷間)の工事が行われていましたが、いよいよ2008年6月に開業するとのこと。これで、東京での新しい地下鉄建設はひと段落になります。
福音館書店
4-8340-0351-5 C8751
小さな きかんしゃ
文:グレアム・グリーン
絵:エドワード・アーディゾーニ
訳:阿川 弘之
リトル・スノーリング村とマッチ・スノーリング町を結ぶ支線を走る「ちびきかんしゃ」が、ある日、本線に冒険にでかける話です。
この絵本は英国のもので、描かれている英国の田ノ風景がとても素敵です。そして、この翻訳は「きかんしゃやえもん」の作者 阿川弘之さんがなさっています。阿川さんは、本当に機関車が大好きなんですね。
文化出版局
4-579-40163-8 C8771
おつかれさん・デコイチくん
文・絵:かみみや 潤
ある日、いつものように重い貨物を引っ張って走りだしたD−51が、あるきっかけで自分の力の衰えを知り、引退を決意します。
「きかんしゃやえもん」と似ているようですが、やめなければならない経緯が違います。絵に迫力があります。
J・K 企画出版
4-915583-01-5 C8771
がた たん たん
作:やすいすえこ
絵:福田 岩緒
電車に乗った お互いに知らないもの同士が、がたたんたんとゆれたことをきっかけに、心が通じ合っていくというストーリーです。
ほのぼのとした内容です。人と人との会話やお話しはかかれていません。人の配色に注目して下さい。作者の細かい配慮に嬉しくなりました。
これもお薦めします。
ひさかたチャイルド
4-89325-464-2
かもつれっしゃのワムくん
文:関根 栄一
絵:横溝 英一
「ワム」とは、屋根のある貨車の記号です。このワムくんは、駅長さんの荷物を運んだ後ずっとほったかされています。ワムくんは、ある時ほかの貨物車と連結されいろいろな所へ行きます。そこで、いろいろな貨物と出会います。
鉄道の絵本としてはめずらしく、地味な貨車にスポットをあてたお話です。ワムくんの番号は93287ですが、これに「くさにはな」と送り仮名をつけています。ほかの貨車番号にもごろあわせをしていてそこも面白いところです。
小峰書店
4-338-00608-0 C8793
はしれ! とうほくしんかんせん
文:関根 栄一
絵:横溝 英一
やまびこ43号が上野から盛岡駅に行くまでのお話しです。
この絵本も、子供にせかされ何回も読まされてボロボロになってしまいました。
小峰書店
4-338-00611-0 C8765
ブルートレイン さくらごう
文:砂田 弘
絵:中島 章作
これも、さくら号が東京から長崎まで行くお話です。この話では、さくらに乗っている男の子が主役です。
さくらに乗る前に是非読んでください。
小峰書店
4-338-00605-6 C8765
サンタをのせたクリスマス電車
作:ロルブ・クレンツツァー
絵:ジタ・ユッカー
訳:ウイルヘルム・きくえ
クリスマス。町にサンタさんが運転する特別な市電が走ります。子ども達はそれに乗りたくてたまりません。その特別電車の運転士さんの子ども達も乗りたくてしかたがありません。お兄さんに一つの考えが浮かびました。やがて、サンタクロースでいっぱいの特別電車が町を走ります。
このお話しもほのぼのとする内容です。ちょっと考えさせる部分もあります。これは、スイスの絵本ですが、クリスマスにこんな市電が走っているなら乗ってみたいものです。どなたかご覧になった方はいませんか?
太平社
4-924330-20-5 C8798
ちいさな あかい きかんしゃ
文:鶴見 正夫
絵:高橋 透
鉄道のお話しでは、主人公は男の子と決まっているようです。やっぱり、興味を持つのが男の子だからでしょう。
このお話しは、ゆうき君が主人公です。ゆうき君が大切にしていたディーゼル機関車のおもちゃが、引越しの時になくなってしまいます。引越し先で出てくるかと思ったのですが、
出てきませんでした。それが、本物になってゆうき君の前に現れます
小峰書店
4-338-00618-8 C8793


Official appeared on 1 January 1999 / Copyright (C) 1998 M. Watanabe